おくたま・巨樹の里
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日原の獅子舞(四本がかり)
 
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 獅子舞の手順

  
 ふれ太鼓が始まると出演者一同は演舞の仕度にかかります。いよいよ出で立ちとなると、ふれ太鼓は止めて渡り拍子となり、笛方に導かれて舞方その他出演者は左廻り役方が全部所定の位置に立つと笛は「しゃぎり」にかわります。この笛は他の笛より幾分テンポが速めですがその調べは荘重です。「しゃぎり」がすむといよいよ本番の舞に入ります。舞の終り、他所では「ヒキハ」と呼ばれるところを日原では「トリッピー」と呼び、三匹の獅子は丸くなり、男獅子は小まわり、女獅子は外まわりをしながら次第に後にさがり、出発点に達すると互いに礼をして終わります。

 三匹の獅子にはそれぞれ特長があります。同じく腰太鼓(かっこ)を打つにも大夫は上方から打ちおろし、仲太夫は普通に、女獅子は下からすくいあげる気持ちで打ち、太夫は勇壮に、仲太夫は流暢に、女獅子は優雅に、舞足も男獅子は前八文字ですが女獅子は後八文字に運びます。

 日原の獅子舞は本立舞と唄上舞が組合わされて一立になります。本立舞が終ると笛は止んで唄が入り、獅子はこの唄の次の笛がどうなるのかと三匹が三巴形に腰を斜めにひねりながら静かに円をかいてまわります。

一石山神社 (天照大日霊貴尊(おおひるむちのみこと) 稜威尾走命(いずのおばしりのみこと)・日原字小川一〇五二番地)

笹がかり  唄上 花がかり

        舞はじめは女獅子が出て四隅の花を見て舞、これが終ると舞庭に笹株が出る。これは何だろうとあやしみながら女獅子は次第に近づき、何の変化もないと見きわめて男獅子を連れ出してこれを取払うというもので、以下各かかりものの舞はいずれもこの趣意の形で進行します。
 
唄  参り来てこれのお庭を眺むれば  黄金小草が足にからまる

 この唄によって笛は変わって唄上の花がかりとなる
 笹がかりの舞は神へのぶさたを謝し社の前の雑草や笹をふみ払おうとするもの、花がかりは四隅の花笠のうち一つが中央に出、獅子はこれを取り囲んで舞う。


庭はき

       獅子は腰を低めて袴の裾でお宮の庭を掃くというもの
 
唄  奥山で笛や太鼓の音がすれば  女獅子、男獅子が肩をならべる

ばちかつぎ  唄上 下り藤

 獅子もささらも両手を胸の上へ押し当てて交叉して神仏に感謝祈念する。

 唄  奥山の榊もとなるくつわむし  なりを静めて唄の節をきけ

 下り藤は風にゆらぐ藤の花房の姿を舞にあらわしたもので、とても優雅です。

 唄  十余七の立ちた姿は糸柳  きりてはなせばよれてかたまる
     ここはどこここは都の車橋  しどろかどろで渡れ獅子殿
     あれ見さい雨が降りそで雲が立つ  おいとま申していさかいさいな

秋葉神社(神阿陀鹿津比売命・日原字一原九七七番地)

まりがかり  唄上 追まわし
     
 唄  あれ見さい月が山端に腰かけた  月の夜盛りに渡れ獅子殿

 追まわしの舞は割合に短く獅子は輪になって舞う。
     

山祇神社 (大山津見命、正鹿山津見命、游勝山津見命・日原字一原九六五番地)

剣がかり 唄上 追まわし

       出現した剣を3匹の獅子が場外へ追い払う

 唄  日は暮れる道のめざさに露がいる  いざや我等も花の都へ

熊野神社(伊邪那美命、速玉男命、事解男命・日原字一原八五三番地)

幣がかり  唄上 花がかり

       (神幣のかかりもの)

 唄  この宮は飛騨の工の建てた宮  楔一つで四方かたまる

丹生神社(丹生津比売命・日原字一原八一四番地)

庭はき
     
 唄  この宮は九けん八棟ひわだ葺  ひわだ破れて黄金うわぶき

 みつあげは舞の中に足をそろえて三回あげることがある。

 太子堂(丹生神社にて)

竿がかり    唄上 みつあげ

 唄  この堂は飛騨の工の建てたげで  楔一つで四方かたまる

お前のいれは  唄上 花割り・みつあげ

 もと一石山権現の社家で名主家のほめうた舞。(「いれは」は「()れ羽」か)

  唄  この庭は縦が十五里横七里  いれは良く見て出はに迷うな

 花割りは三匹の獅子が中心点に寄り合っては三方へ飛びはなれて花の間を割るというもの

ひざおり(隠居のいれは)   唄上 すりちがい

 もと一石山権現の社家で村年寄りだった淡路家をほめるもの。獅子は足をすりつけるようにして首をふる。ささらすりも同様の所作をする。

  唄  おんやかた黄金造りと打ち見れば  金の屏風でお座が輝く

 すりちがいは女獅子と男獅子が双方から飛びかう。ささらすりも同様の所作をする。

まりがかり    唄上 追まわし

 つるされた三つの毬(男獅子は蹴まり型、女獅子は三角型)が舞庭へ出される。三匹の獅子はそれぞれ分担を決めてこれを取ろうといどむ。


 唄  十余七の胸に持ちたる二つ玉  一つくれさいこいの薬に

竿がかり     唄上 みつあげ

 庭の真ん中に遊びに邪魔な竹竿が出る。女獅子と仲大夫は竿をくぐりぬけるが、大夫は力で押渡ろうとする。

 
唄  この堂は飛騨の工の建てたげで  楔一つで四方かたまる

四本がかり    唄上 下り藤

 三匹の獅子は四隅の花を前後左右に、また筋交いに綾をとりながら見比べる。遠近伝心的に頭をふり向ける。


 唄  七つから国をめぐりて見たれども  四本がかりがこれが名所かな

上々吉(女獅子がくし)  ふんごろがし

 めでたいめでたい上々吉と喜び舞っていた獅子、次の唄により笛がかわり場面は次第にもつれ出します。


 唄  身はここに妻は上総の丸山に  なんぼとめても心とまらぬ

 ふんころがしは男獅子同士が女獅子を得ようと格闘する。他所の女獅子がくしのように霧にかくされたというのではなく、仲太夫が太夫と女獅子の間を引離すものでここでは仲太夫が主役。両者のたたかいは先に太夫が勝ち、2回目には仲太夫が勝つ。この舞には道化も出るがこれは多く仲太夫へ協力する。 
 この舞は男女の三角関係の葛藤を示すような構成になっているが、女獅子はいずれも勝った獅子と交歓する。母獅子が兄弟の力比べを見守り、勝った獅子をほめているのであろうか。 ふんころがしが最後の舞で、これが終わると、本年の舞納めの口上があります。


獅子舞の曲目

 渡り拍子(三曲)・シャギリ(舞が始る前のそろいの太鼓 三曲)

 本曲十二立 上々吉、笹がかり、庭はき、まりがかり、剣がかり、幣がかり、竿がかり、四本がかり、いれは、ひざおり、ばちかつぎ、女獅子がくし

 唄上の曲 花がかり、追いまわし、みつあげ、すりちがい、下り藤、花割り、

 終わりの曲 トリッピー

  
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